2019/09/11
水分補給を心がけ、脱水症を予防しましょう
9月に入りましたが、まだ日中は30℃を超える暑さが続いていますね。7月や8月に比べると少し暑さは和らいできたものの、気を緩めず暑さによる体調不良には十分お気をつけください。
特に気をつけてほしいのが「脱水症」です。脱水症が進行すると、頭痛や吐き気といった症状が現れ、さらに重症化すると意識がもうろうとしたり、身体の痙攣が起こったりします。
脱水症は年齢を問わず誰でも起こる可能性がありますが、高齢者は特に注意が必要です。高齢者が脱水症になりやすい理由は次のようなことが挙げられます。
■ 食べ物を飲み込む嚥下機能が低下することで食事が減り、水分の摂取量も減ってしまう
■ 筋力の低下で、身体の中の水分を蓄積する筋肉の量が減り、体内の水分量も減ってしまう
■ 腎臓機能が低下し、血液中の塩分濃度の調整ができなくなり、水分量が減る
■ 感覚機能が低下し、自分でのどの渇きを気付きにくい
もちろんご本人も意識して水分を摂るようにしていただきたいですが、周囲の方も高齢者の様子を気をつけてチェックするようにしましょう。
主なチェックポイントとしては
1)皮膚や唇、口の中が乾燥していないか
2)通常なら汗で湿っているはずの脇の下が乾燥していないか
3)トイレの回数が極端に減っていないか
4)ボーッとしたり、うとうとしている傾眠傾向が頻繁にあらわれていないか
などです。
もし脱水症かもしれないと思ったら、経口補水液(水1リットルに食塩3グラム、砂糖20~40グラムを溶かしたもの。レモン果汁を少量入れると飲みやすくなる)を飲むようにしてください。
そして、家の中にいても脱水症になる可能性はありますし、脱水症を1年間を通して起こる可能性が十分にあります。常に、こまめな水分補給を意識するようにしましょう。