2018/08/22
当院でも大腸がん検診が受けられます
食生活やライフスタイルの欧米化に伴い、ここ数年で大腸がんが急増しているという話題を、耳にすることもあるのではないでしょうか。国立がん研究センターの統計では、大腸がんの患者数は13万人(2013年)で、すべてのがん患者数の15%を占めています。国内の死亡者数は5万人(2016年)で、肺がんに次いで2番目に多いです。
大腸がんは、ある程度進行するまで目立った自覚症状が現れにくい場合もあります。早期発見・早期治療のためには、大腸がん検診を受けることが重要です。がんになる前の段階である良性ポリープや早期がんの時点で見つけることができれば、早く治療を始めることができ、治療の成績もいいです。
そのため大腸がん検診は、男性・女性ともに、40歳を過ぎたら毎年受けることが推奨されています。
当院は、横浜市の検診実施機関の指定を受けているので、大腸がん検診を受けることが可能です。当院で大腸がん検診を受ける場合、予約制ではないのでいつでも受診できます。定期受診やその他の検診の時など当院にお越しの際に、一緒に大腸がん検査の説明を受けることも可能です。
ただし曜日や時間帯によっては、検診の説明を受けるまでにお時間がかかる可能性があります。事前前にお電話でお問い合わせいただけるとスムーズにご案内ができます。
大腸がん検査を受ける場合は、次のような流れで検査を進めます。
(1)検査キットを受け取り、看護師の説明を受ける。
(2)自宅にて採便し、クリニックの窓口に提出。
(3)後日(2~3日)、クリニックに来院していただき結果伝達。
※当院に計3回ほど来院していただく形になります。
40歳以上の方でしたら年に1回受診できます。しかし、現在治療中の方は受診できない場合がありますので、まずはかかりつけの医師に相談しましょう。
横浜市にお住まいの方は、大腸がん検診を600円で受けられます。また70歳以上の方は無料です。対象年齢の方以外でも検診料金が免除になる方もいらっしゃいますので、詳しくは横浜市のホームページをご覧ください。
繰り返しになりますが、大腸がんは早期発見・早期治療が重要です。大腸がん検診を受けたことがない方がいらっしゃいましたら、まずは一度お問い合わせください。
【参照】
「国立がん研究センターがん情報サービス」
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
「がん・感染症センター都立駒込病院 大腸チーム」
http://www.cick.jp/column/archives/169